会長あいさつ
認知症と共に生きる社会を目指して
認知症高齢者の方が2025年には730万人になると推測され、高齢者の5人に1人が認知症なるといわれております。2019年厚生労働省からの「認知症施策推進大綱」の中で「共生と予防」の両輪で施策を推進していくと発表されました。
認知症は誰でもなりうるものであり、認知症の人を取り巻く環境も変化しております。
「共生」とは認知症の人が尊厳と希望をもってその人らしく生きていく、そして私たちと同じ日常生活が送れるように認知症の人と一緒に私たちも認知症と共に生きていくということです。また、「予防」とは認知症にならないようにするということではなく、家族や地域の人たちと関わりをもっていく中で認知症の発症を遅らせるということです。認知症の人や家族の視点を大切にしながら、認知症になっても安心して住み慣れた街で暮らせるような地域をつくっていかなくてはなりません。
その中で地域密着型サービスの役割はとても重要です。地域に信頼される相談拠点としてケアが必要な方にサービスを提供することも大切ですが、認知症という病気を知ってもらい認知症の人を地域で支えていく地域づくりという社会的役割も担っていかなくてはなりません。皆さんと一緒に認知症になっても安心して暮らせる社会を目指していければと思います。
また、人材不足といわれている中で当連絡協議会だけでなく行政や各団体と協力し合い、その人の人生を支えるという素晴らしい「介護の仕事」の魅力を伝えていかなくてはならないと考えております。群馬県地域密着型サービス連絡協議会としても研修やグループホーム大会・映画上映等を通して介護の魅力を広く発信していきます。みんなで協力して明るい未来を目指しましょう。